日本はかつて世界一の漁業大国でしたが、年々漁獲量は減少の一途をたどり、2022年度には漁業と養殖の合計数量が1956年に現行調査を開始して以来、初めて400万トンを下回り、過去最低記録を更新しました。
原因としてはここ100年で水温が1.28℃も上昇し、2018年から始まった黒潮の大蛇行などの海洋環境の激変や“海のゆりかご”と呼ばれ多様な生物を育む藻場・干潟が高度経済成長期以降に4割も失われたことなどが考えられています。
大阪湾も例外ではなく年々漁獲量が減少傾向にあります。このような危機的状況の中で、大阪の漁業者が一丸となって資源管理を実施しています。
現在は、以下の6部会が取り組みを行っています:
船びき網漁業管理部会 底びき網漁業管理部会 刺網漁業管理部会 サワラ流網漁業管理部会 スズキ建網漁業管理部会 アナゴ籠漁業管理部会
船びき網漁業管理部会 底びき網漁業管理部会 刺網漁業管理部会 サワラ流網漁業管理部会 スズキ建網漁業管理部会 アナゴ籠漁業管理部会
これらの部会が対象魚や漁法ごとに集まり、産卵期の魚介類や小型魚の再放流、休漁日や操業時間の短縮などを話し合い、持続可能な漁業の実現に取り組んでいます。
また、船びき網漁業管理部会に関しては、兵庫県の同漁法の部会と連携を図り、府県を超えた資源管理にも力を入れています。